平面作品の展示販売。
ウミウシ作家。
20代の頃に出会ったウミウシの自由な生存戦略に魅了され、絵に描くようになる。
彼らを窓にして、自らの慣れ親しんだものの記憶を編み込みながら制作している。
私は手紙を大切にしている。
1番古い手紙は保育園時代に先生から貰ったものだ。色とりどりの紙や工夫された折り方で目も楽しい。
そんな大切な手紙達をその当時の私は、特別な時に使う金の折り紙でコップを折り、今でもその中に大事にしまっている。
携帯がギリギリ普及していなかった中学生時代に友人とやりとりした手紙。
人生に行き詰まった時に背中を押してくれた親からの手紙。
祖母からの何気ない日々の手紙。
人にとって、その時の一瞬の記憶や感情をずっと残せるものは己の辿った証となる。
そういった玉響の思いを思い返せるように、永く残るように今回の個展に向き合う。