平面作品の展示販売。
ふと、静寂が訪れたあとに、なお胸の内に、そっと残るもの。
それは音楽の終わりに漂う響きのように、
言葉を交わしたあとの沈黙に寄り添うまなざしのように。
消えてなお、在るもの。
落ちた花びらや朽ちかけた葉、石甃に刻まれた陰影、
それらはすべて、終わりを迎えたものではなく、
自然の息吹、誰かの歩み、月日の流れが残した余映――
「まだそこにある気配」として、やさしく時を抱いている。
地に落ちたものたちが纏う、その静かな美しさ。
一瞬のきらめきが、すぐに消えてしまうのではなく、
心にそっと染み入り、長く静かに鳴り続ける。
終わりではなく、つづき。
見えているものの奥にある、気配と記憶。
描かれたものの向こう、
目には映らない“あいだ”や“うつろい”の中にこそ宿る「余韻」が
そっと、あなたの心にも響きますように。